夕日を釣り上げた男
昨日、山形県中小企業家同友会第32回定時総会が行われ、
その記念講演及びグループ討論に参加して参りました。
記念講演では、あの加茂水族館をクラゲドリーム館として
世界的に有名にした、元館長である村上龍男氏のお話を
お聞きすることが出来ました。
27歳で館長に就任し、減り続ける来館者。
隣県に大きな水族館が出来たり、官公庁の圧力があったり・・・。
海に沈み行く夕日を見ては、水族館の運命を重ね合わせ、
当時は、夕日が大っきらいだったそうです。
そんな「加茂水族館」を何とかして救うために、
まずは”知ってもらう”ために、TV番組や報道を通じて
誰からも笑われるような奇抜なアイデアを実行したそうです。
クラゲアイスもそのひとつ。
かつて、私も食べたことがありました(*^_^*)
サンゴの水槽から見たこともない幅3ミリ位の生き物に
気付いた奥泉氏、それが3ヶ月後には500円玉くらいのクラゲに
なったそうです。
クラゲの寿命は2週間。死んでは新しいクラゲを捕まえてきて展示。
すると、魚をみてきたお客様は、クラゲ水槽の前で
必ず足が止まったそうです。
そこからクラゲに特化した水族館として
ノーベル賞を受賞した下村先生に手紙を書いたり、
世界一になるために、展示するクラゲの種類を増やしたり、
クラゲの繁殖に力を注いだり・・・
人知を超えた豊かな発想力とそれを理解して実行することが
本当の意味での大きな力となったことをお話下さいました。
現場に携わる”人”を信じて、いいと思ったことは挑戦させ、
”人”を実現させてきたからこそ、現館長の今後の運営にも
自信を持っておられるようでした。
入社して12年目に突入した私ですが、村上元館長のように
後進に自信が持てるよう、指導して行けるようにならねばと
身の引き締まる講演でした。(>_<)
2016.04.22:[スタッフレポート]